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人と人との触れ合いから学ぶ

お稽古ごとの目的は、第一は学ぶ分野のスキルアップ、つまり技術の習得にありますが、専門の知識以外にも、子供は多くを学びます。
お稽古ではどの分野でも、お友達や先生など多くの人と関わる小さな社会です。学ぶという同じ目的を持つ友人達と、ある時は競い、ある時は相談し、ある時は教え合う。こうした行動から、子供は日々、人間と人間との距離や関係など多くの事象を学んでいきます。
お稽古ごとで学ぶことは、人間関係だけではありません。
子供は、家業が店舗であれば店舗の環境を肌で感じ取り、農家であれば季節ごとの農作業を知り、親がピアニストであれば同年の誰よりも早くピアノの音を関知します。

同じように、お稽古ごとは子供に多くを教えます。
書道を例にあげてみましょう。現在では、硯と墨、筆や和紙などの書道一式が置かれている家庭は少ないと思われますが、書道を学ぶことで、墨の匂いを感受し、墨色の濃淡を知り、日本の文字の美しさや書体の種類の多さ、さらに正座ということも知ります。
お稽古が長続きしなかったとしても、心と体が覚えたことは、子供の将来にいかに良い影響を与えるかがよく理解できます。知っていると知らない(体験と未経験)とは雲泥の差なのです。

どんなお稽古ごとであっても、また長続きしなかったとしても、子供の将来に無益なお稽古ごとはないと言ってもよいでしょう。

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